設立の背景
現代社会は「即断即決」「アジャイル」「スピード経営」といった過度なスピード至上主義に毒され、多くのビジネスパーソンが心身ともに疲弊しております。「すぐやる課」「即レス文化」「24時間以内に回答」――こうした圧力は、本来人間が持つ「放置すれば問題は消える」という自然治癒力を著しく損なうものです。
しかしながら、我が国には古来より「機が熟すのを待つ」「一旦持ち帰る」「前向きに善処する」という、問題と真正面から向き合わないことで自然消滅を待つ高度な知恵がございました。この伝統的知恵は、近年の脳科学研究においても「意思決定の回避がストレスホルモンの分泌を抑制する」という形で科学的裏付けが進んでおります。
設立の目的
当研究所は、「先送り」を単なる怠慢や無責任として断罪する風潮に異を唱え、これを「高度なリスク回避および精神的防衛のための戦略的意思決定手法」として再定義し、科学的かつ体系的に研究・普及することを目的として設立されました。
具体的には、先送り行動の定量的分析、先送り技術の標準化と資格認定、および先送りに適した組織風土の醸成支援を三本柱とし、もって我が国経済の持続可能な停滞と、誰も決断しない安全な社会の構築に寄与してまいります。
活動の基本方針
一、先送りは怠慢にあらず。それは未来への信託である。
一、「検討中」は結論にあらず。しかし最も安全な結論である。
一、期限とは目安にすぎず。守らぬことで新たな可能性が生まれる。
一、責任の所在は不明であるべし。明確にすれば誰かが傷つく。
設立年月日
令和4年4月1日(当初は令和2年設立予定であったが、諸般の事情により2年間先送りされた)